IC443

IC443

ふたご座の弟ポルックスの足元の部分に,2つのオレンジ色の3等星,η星(写真中央の輝星)とμ星がほぼ東西方向に並んでいます。これらの星のほぼ真ん中に位置する,肉眼では見ることのできない散光星雲がIC443です。星雲の東側が半月状のはっきりしたループになっていることから,この星雲は超新星爆発によって吹き飛ばされた恒星のガスが宇宙空間に広がっている姿であると考えられています。その全体の形から,「くらげ星雲)」というニックネームで呼ばれます。空の条件が十分に良い場所で長時間撮影すると,くらげ星雲のさらに東側などにも,非常に淡い星雲・IC444が広範囲にわたって広がっている様子を見ることができます。

IC443/散光星雲 (超新星残骸)
赤経 06h 17m 49s
赤緯 +22°49’01"
見かけサイズ 27×5'
実サイズ 25光年
等級
距離 4900光年