冬の南の空低いところ,おおいぬ座のシリウスから13度ほど真東にある,約1.5度の間隔で2つならんだ散開星団があります。東側(左・写真の中央)がM46(NGC2437),西側(右・写真の右淵に一部)がM47(NGC2422)です。M46はつぶのそろった微光星がぎっしり詰まった感じですが,M47の方は明るいまばらな星の集まりといった印象で,両者の見え方は対照的です。双眼鏡では,M46の方は大きな星雲状にしか見えませんが,M47の方はひとめで散開星団であるとわかります。また,この周辺は冬の天の川の中であり,視野いっぱいに広がる微光星が非常に見事です。 M46の中心部(写真の中央)にNGC2438という,視直径68”ほどの小さな惑星状星雲があります。 これはM46の手前にある恒星がその一生を終え,ガスを宇宙空間に放出した姿です。 M46,M47までの距離はそれぞれ5930光年,3740光年で,互いには何の関連もない星団です。太陽系からたまたま同じ方向に見えているだけです。 |
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