M57

こと座のβ星とγ星の間にある,視直径80”ほどの非常に小さな惑星状星雲で,「ドーナツ星雲」として比較的有名なものです。南北方向にややつぶれた楕円形をしていることがわかります。光度9.3等の割に明るく見えるので,倍率を高めにすれば,小望遠鏡でもぽっかり浮かんだリングがよくわかります。距離は約2200光年,恒星がその一生を終え,ガスを宇宙空間に放出した姿です。星雲の中心に約15等の恒星の燃え残り(白色矮星)がかすかに写っています。

眼視ではあまり色まではわかりませんが、写真ではドーナツ内部が酸素原子が放つ青色,ドーナツ本体は黄色〜白,そして最外部が赤く,色彩が豊かです。
M27/惑星状星雲
赤経 18h 53m 36s
赤緯 +33°02’00"
見かけサイズ 1.2×1.0'
実サイズ 0.87×0.61光年
等級 9.3等
距離 2150光年