おおぐまの頭の上にあたる所にある,2つの明るい系外星雲です。
右下側がほぼ斜め上から見た格好のM81(NGC3031),左上側が真横から見た格好のM82(NGC3034)です。
それぞれの明るさは7.9等,8.8等で,ともに約1800万光年の彼方に浮かぶ,「M81銀河群」という銀河の群れの主要なメンバーです。
ともに双眼鏡で,2つの小さなぼんやりした光点として認めることができます。

M82は望遠鏡で眺めると,周辺部分に凹凸があることがわかります。
この銀河は中心で大爆発を起こしている,いわゆる「爆発する小宇宙」として有名になりました。
数千万年前には2つの銀河が現在よりも近接していたことが知られており,このときの相互作用が,M82の活動を誘発したのではないかとも考えられています。
M81/系外星雲(渦巻銀河)
赤経 9h 55m 33s
赤緯 +69°4’00"
見かけサイズ 27.0'×14.1′
等級 7.9等
距離 1,790万光年

M82/系外星雲(不規則銀河)
赤経 9h 55m 54s
赤緯 +69°40’57"
見かけサイズ 11.2'×4.3′
等級 8.8等
距離 1,790万光年