オリオン座のベテルギウスから東に10度のところにある,満月の2倍ほどの大きな散光星雲です。その形から,ばら星雲(Rosette nebula)の愛称で呼ばれます。Rosetteとは,ばらの花飾りのことです。見方によっては左斜め上から見た頭蓋骨のようにも見えます。美しさと不気味さを合わせ持っているように思える天体です。 ばら星雲の中心部にはNGC2244という散開星団があります。よほど澄んだ空でない限り,肉眼ではこの星団しか見ることができませんが、赤外線カットフィルターをはずしたディジタルカメラでは、赤いバラの花がよく写ります。この星雲の中にはグロビュールという星の卵が数多く存在し,星の生成が活発に行われています。太陽系からの距離は3600光年です。 |
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