NGC6992 網状星雲 はくちょう座

はくちょう座の南側の翼の部分に広がる,淡いループ状の散光星雲です。
大きく分けて東西2つの部分からなり,東側(写真左方)はNGC6992,西側(右方)にはNGC6960という番号が付いています。
東側のループの方が濃く,「網状星雲」の名の通り,複雑なフィラメント構造をしています。
西側の星雲は4.3等の52番星付近に筋状に広がっています。
これら2つの星雲の中間あたりにも,番号の付いていない淡い星雲が広がっています。

これらの星雲は,数万年前に爆発した超新星の残骸と考えられており,現在でも秒速100kmで外側に広がり続けています。現在の実直径は約50光年,太陽系からの距離は1600光年です。

左側星雲は、透明度の良い晩には小型の双眼鏡で見ることができます。

NGC6992/散光星雲 (網状星雲左)
赤経 20h 56m 00s
赤緯 +31°43’00"
見かけサイズ 78×8'
実サイズ 29×3光年
等級
距離 1300光年

NGC6960/散光星雲 (網状星雲左)
赤経 20h46m 00s
赤緯 +30°43’00"
見かけサイズ 70×6'
実サイズ 27×2.5光年
等級
距離 1300光年