みずがめ座の南の端にある,全天で最大の惑星状星雲です。
視直径は満月の半分ほどもあり,全体に大きなリング状で,写真に撮ると二重に渦を巻いたような構造がわかり,らせん星雲の愛称があります。
眼視では思いのほか淡く,空の暗いところでないと全く見えないことがあります。
この星雲は中心にある恒星がその最期を迎え,大部分のガスを宇宙空間に放出した姿です。
現在も星雲全体は秒速25kmの速さで外側に広がり続けています。
中心星は白色矮(わい)星と呼ばれる恒星の燃え残りで,太陽も50億年後には同じ運命をたどり,仮にその時遠くから太陽系を眺めると,この星雲のような姿に見えることでしょう。
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NGC7293/惑星状星雲 (超新星残骸) |
赤経 |
22h 29m 36s |
赤緯 |
-20°48’00" |
見かけサイズ |
15.0×12.5' |
実サイズ |
2.5×2.0光年 |
等級 |
7.0等 |
距離 |
580光年 |
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