NGC7295

NGC7295

みずがめ座の南の端にある,全天で最大の惑星状星雲です。
視直径は満月の半分ほどもあり,全体に大きなリング状で,写真に撮ると二重に渦を巻いたような構造がわかり,らせん星雲の愛称があります。
眼視では思いのほか淡く,空の暗いところでないと全く見えないことがあります。

この星雲は中心にある恒星がその最期を迎え,大部分のガスを宇宙空間に放出した姿です。
現在も星雲全体は秒速25kmの速さで外側に広がり続けています。
中心星は白色矮(わい)星と呼ばれる恒星の燃え残りで,太陽も50億年後には同じ運命をたどり,仮にその時遠くから太陽系を眺めると,この星雲のような姿に見えることでしょう。

NGC7293/惑星状星雲 (超新星残骸)
赤経 22h 29m 36s
赤緯 -20°48’00"
見かけサイズ 15.0×12.5'
実サイズ 2.5×2.0光年
等級 7.0等
距離 580光年