◆山村生活記:2012年



2012年度の木星

木星が、夜半高度を上げて、今期の観測適期に入った。これから衝を迎え、天空にひときわ目立つようになる。
今期は真冬にあたり、寒波による悪気流の元での観測になり、特に空気の澄んだ山麓地帯では急流の底にある石を見ているようで、安定した像は期待できない。むしろ都会のどんよりした所の方が安定した像を得られる。

今期の木星表面は、SEB(南赤道縞:画面上方の大赤斑のある帯)、NEB(北赤道縞:画面下方の太い帯)とも太く、変化に富んでいる。特にNEBの上縁に沿って、くすんだ青色の模様が目立つ。

2012.10.22 0h10m26s 2012.10.25 23h33m08s 2012.10.25 23h58m12s
2012.10.25 23h54m16s



夏の星団・星雲(2012.8 )

今年の夏は、主だった惑星は合となり、太陽に近く夜明け前の空に低く輝いており、惑星の写真撮影は秋の木星までお休み。
星団・星雲の撮影に挑戦しているが、昼間猛暑・夕方から曇りになる天気が続き、わずかな晴れ間をねらって撮影してみた。
撮影対象が小さく暗いので、レンズの焦点距離は500mmから1000mm、露出の10分程度はほしいが、赤道儀での自動追尾の限界は1分程度で、コンポジットでごまかす。
写真はノートリミング(M57のみ1.5倍トリミング)。

M20 散光星雲
(三裂星雲) いて座
2012.8.20 20h47m
800mm  F5.6
M16 散光星雲
(ワシ星雲) いて座
2012.8.20 21h17m
800mm  F5.6
M17 散光星雲
(オメガ星雲) いて座
2012.8.20 21h32m
800mm  F5.6
M8 散光星雲
(干潟星雲) いて座
2012.8.20 21h55m
800mm  F5.6
M13 球状星団 
ヘルクレス座
2012.8.20 21h40m
800mm  F5.6
M22 球状星団 
いて座
2012.8.20 22h14m
800mm  F5.6
M57 惑星状星雲
(リング星雲) こと座
2012.8.20 22h52m
800mm  F5.6
M27 惑星状星雲
(あれい状星雲)こぎつね座
2012.8.20 23h7m
800mm  F5.6
同縮尺の月面
2012.8.24 18h55m
800mm  F5.6 1/800s
M31 渦巻銀河(アンドロメダ大星雲) アンドロメダ座
2012.9.15 23h09m
800mm  F5.6
M33 渦巻き銀河 
さんかく座
2012.9.15 23h09m
800mm  F5.6
NGC891 渦巻銀河 
アンドロメダ座
2012.9.15 22h27m
800mm  F5.6
NGC253 渦巻銀河 
ちょうこくしつ座
2012.9.15 23h52m
800mm  F5.6
NGC7295 惑星状星雲 
(らせん星雲) みずがめ座
2012.9.15 22h43m
800mm  F5.6



オオムラサキがいっぱい(2012.7.15)

 今年も、自宅付近にたくさんのオオムラサキ(日本の国蝶)がやってきた。
庭を飛び回り、柱や網戸に止まったり、時には家の中まで入ってくる。
近くのクヌギの木には、カブトムシ、クワガタムシ、コガネムシやスズメバチに混じって、樹液を吸っている。このあたりで繁殖している模様。
羽の紫色の濃い、綺麗なのが♂。少し大きくて、紫色の薄い、地味なのが♀。

2012.7.15
オオムラサキ♂
2012.7.15
オオムラサキ ♀と♂


虹(2012.6.20)

6/19の夜、台風4号が山梨上空を通過したが、四方を山に囲まれているため、影響は殆どなし。翌朝、南アルプス甲斐駒、鳳凰三山を背景に、綺麗な虹が架かった。アーチ全体が見られる虹もめずらしい。

2012.6.20
南アルプスに架かる虹



金星の太陽面通過(2012.6.6)

6/6 八ヶ岳山麓は朝から曇り空。数度、薄雲になった時、金星が太陽面を通過しているのが見られた。画面上が太陽の北極面。
2006.11.9の水星の太陽面通過時の画像と比較してみると、金星の大きさの違いがわかる(4時の方向の小さい点が水星、左淵は黒点)。

2012.6.6
10h43m48s
500mm×1.4 F10
 1/1000
ND400×1枚
2012.6.6
12h16m50s
500mm×1.4 F10 
1/200
ND400×1枚
水星の日面通過
2006.11.9
8h56m13s




金環蝕(2012.5.21)

5/21 午前中は綺麗に晴れ渡り、自宅で、金環蝕全体が綺麗に見られた。
二段目の3枚画像は、赤道儀に搭載し、太陽の北極面を上にして連続撮影したもの。月(黒い丸部)が太陽面の中心より南側よりを、西から東に移動しているのがわかる。


2012.5.21
6h23m〜8h58m
34mmF9 1/500 D5フイルタ
7h33m金環蝕中心
5分間隔インターバル撮影
2012.5.21
6h26m10s
2012.5.21
7h10m05s
2012.5.21
7h31m50s
2012.5.21
7h33m36s
2012.5.21
7h35m41s
2012.5.21
8h02m49s
2012.5.21
8h55m05s
2012.5.21
金環蝕終了部 
500mm F10 1/800
ND400×2枚
2012.5.21
金環蝕中心部 
500mm F10 1/800
ND400×2枚
2012.5.21
金環蝕開始部 
500mm F10 1/800
ND400×2枚



土星(2012.5.13)

4/17に、おとめ座スピカの近くで衝を迎えたが、今年の冬は寒気団が居座り、春になっても、上空の気流の乱れがひどく、まともな撮影ができなかった。5月も半ばになり、やっと気流の落ち着きが見られるようになった。環に見られるカッシーニの間隙は、まだだぼったく、もう一段の気流の落ち着きを期待したい。
画面下が、土星の北極面(倒立画像)。

2012.5.13


肉眼黒点(2012.5.12)

5/21の金環日食を前に、大きな黒点が太陽面をにぎわしている。
画面上が、太陽の北極面

2012.5.12
2012.5.13


神代桜、わにつかの桜が満開(2012.4.13)

武川町山高 実相寺の神代桜、韮崎のわにつか桜が、ここ数日の暖かさで一気に開花した。例年、休日は観光バスがつらなる大混雑なので、午前中晴天予報の平日に行ってみた。

実相寺の庭園
神代桜1 神代桜2
神代桜3 神代桜4 神代桜5
神代桜6 わにつか桜と八ヶ岳 わにつか桜
諏訪神社の桜と八ヶ岳 わにつか・諏訪神社の桜



2012年春

今年の春は遅い・・。
寒波が厳しい。

2012.4.1
お庭でノビーッと昼寝
2012.4.5
庭の梅がやっと満開



緑内障手術

左目の手術(緑内障:眼圧31)のため、1/30から3週間ほど入院することになった。
冬鳥はしばらくお預け。


2012年冬 明野の野鳥(2012.1.8- )

今冬、我が家の周辺には冬鳥がいまだやってこない。
ジョウビタキ、シメ、カシラダカなども見かけない。
1/8茅が岳林道・水場を歩いてみたが、鳥はちらほら。
山に雪が積もらないので、下りてくるのが遅れているのか?

アトリ♂
デジスコ 2224mm
エナガ
デジスコ 2224mm
ベニマシコ♂
デジスコ 2224mm
ヒガラ
デジスコ 2224mm
カシラダカ
デジスコ 2224mm




                 
2